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杉並113歳不明事件から見えてきた「高齢者の貧困問題」

足立区で戸籍上111歳になるミイラ化した遺体が見つかった事件を契機に、杉並区が、113歳になる最高齢者を訪問したところ、20年前に娘さんが住んだときから現住所にいないことが判明しました。介護保険料などが娘さんの口座から引き落とされていましたが、警察が千葉県にいるという息子さんの行方や家族関係等調査した結果、依然として不明者の行方はわかりません。

足立区の81歳の長女と53歳の孫娘は、今日中にも遺族年金をくけ取った詐欺容疑で逮捕されるとのことです。この同様の事件の背後には、高齢者の老老介護や家族と同居できない高齢者の問題、親の年金で暮らすほかない高齢者の貧困問題など、構造的問題が横たわっています。こうした現実を無視しして、「教育勅語をやめた戦後の教育基本法で親孝行が失われた」などという、田原総一郎などの俗論でくくられたのでは、高齢者は救われません。(http://blog.zaq.ne.jp/protea/参照)

区が、100歳以上の高齢者の調査を行ったところ、113歳含め252人がいることがわかりました。その内約150人が在宅で、約100人が施設に入っています。そのうち介護保険や医療保険を使用していない方について、その実態をケア24を通じて調査中です。8月11日から100歳以上の方の面接調査も始めました。

北海道旭川市では、75歳以上4万3123人のうち、2年間で医療保険や介護保険が未使用で、雪下ろしなどの他の施策を使用していない人をリストアップしたところ457人が実体調査が必要なことがわかりました。杉並区でも75歳以上は約5万人、その実態調査が必要です。9月8日から始る第3回定例会で、その実態の解明と、必要な対策を一般質問で求めます。

 

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